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江戸前の粋な小唄の歌詞をお楽しみください
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今日一日を千日と
心の限り身の限り
暖められつ暖めつ
とまり泊まりの旅篭やで
二十日余りに四十両
使い果たして二分残る
この世の名残故郷へ
一足づつに消えてゆく
恋の白雪ふみしめて
雪の夜道を落ちてゆく      
杉山ふさ詩   中山小十郎曲
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本調子

月も朧に白魚の 篝(かがり)もかすむ春の夜に
冷たい風も ほろ酔いの
心持よく うかうかと
浮かれガラスのただ一羽
ねぐらに帰る川端で
竿の雫か 濡れ手で粟

おん厄払いましょう 厄落とし
ほんに今夜は節分か こいつは春から
縁起がいいわえ
本調子

目に青葉
山ほととぎす 初がつお
かつお かつお の売り声を
聞く 湯帰りの耳果報
さつまさ
コリャサ アアア

髷にさしたる房楊枝
浴衣の裾をかいどりて
髪結い新三は いい男
 三下り

こうもりが 出てきた浜の夕涼み
川風さっと吹く牡丹
荒いしうちの色男
いなさぬ いなさぬ いつまでも
浪速の水に うつす姿絵
 二上り

阿波座烏は難波潟
藪鶯は 京育ち
吉原雀を羽がいにつけ
江戸で男と立てられた
男の中の男一匹
いつでも訪ねて 御ぜえやし
影膳据えて 待って居りやす
 本調子

青柳の糸より 胸のむすぼれて
もつれてとけぬ 恋のなぞ
三日月ならぬ酔月の
うちの敷居も高くなり
女心のつきつめた
思案のほかの無分別
大川端へ流す浮名へ
 本調子

春霞ひくや由縁(ゆかり)の黒小袖
これも許しの色里へ
根ごして植えし 江戸桜
松の刷毛先 透額(すきびたい)
東男の出で立ちは
間夫(まぶ)の名取りの 草の花
 本調子

東雲の櫓太鼓や 初霞
曙におう 紫に
霞む鳥居も芝育ち
神の恵みの掛けまくも
ひくにひかれぬ 意地ずくは
散らす火花も 神明で
盛りを競う 花の春
 本調子

大雪や 女の傘の持ち重み
河岸にしだれし枯れ柳
火影ほのめくガス燈火
赤大名に献上の 
あだな潰しのもつれ髪
ほんに辛気な渋蛇の目
 本調子

向うからくる小提灯
夜風に消える命とも
知らぬ箱屋の峰吉が
はっと驚く白刃の光
ほんに思えばあたしほど
この世で不幸なものはない
小さい時から浮川竹の
流れに映る乱れ髪
恋の花井のお梅の眉を
細い柳に偲ばせる
浜町河岸の宵の三日月
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